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不意の入院に備えた医療保険は本当に必要か?僕が医療保険を解約した2つの理由

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タイトルそのまんまなんですけど、医療保険を解約しました。
今回は、なぜ解約しようと思ったのか、そして解約にどんな手続きが必要だったのか、といった医療保険に関する話をまとめてみたいと思います。
何かデジャヴ感あるぞ? という方は、恐らくこちらの記事も読まれているものと思います。

デジャヴ感ないぞ、という方も、今回の記事と併せて上記記事も読んでいただけると幸いです。

Table of Contents

契約していた医療保険

解約の話の前に、どのような医療保険を契約していたのかを簡単に書いておきます。

はなさく医療

契約していたのは、はなさく生命の「はなさく医療」という医療保険で、ざっくり下記のようなものです。

  • 入院給付金 – 日額5,000円、手術給付金(入院中の手術) – 5・10・25万円(入院給付金 × 所定の倍率)
  • 放射線治療給付金 – 1回あたり5万円
  • 先進医療特約 – 通算2,000万円までの先進医療技術料を給付
  • 特定疾病一時給付特約 – 所定の3大疾病に該当したとき、50万円
  • 抗がん剤・ホルモン剤治療特約 – 所定の抗がん剤・ホルモン剤治療により、入院・通院をしたとき、月額10万円
  • 特定損傷特約 – 怪我で所定のの骨折・関節脱臼・腱の断裂の治療を受けたとき1回につき5万円
  • 3大疾病保険料払込免除特約 – 所定の3大疾病に該当したとき、以後の保険料払込を免除
  • 払込期間は70歳まで、保険期間は終身。
  • 月々の保険料は5,215円。

70歳まで毎月の保険料を払っていけば、それ以降は保険料の払い込みが不要となり、保証は一生涯続くという終身医療保険です。

なぜ契約したのか

では次に、(個人年金のときと同じく)今考えると恥ずかしい過去の記憶を掘り返しつつ、そもそも何で医療保険を契約していたのかという話をしようと思います。

契約したのは2年前(当時32歳)で、それまで契約していた生命保険が満期を迎えたことを機に、別の保険を検討していた際に某ほけんの窓口で複数回話を聞いて契約しました。

もともと契約していた生命保険(大学卒業時に母の勧めで加入して放置していた保険)も大概な無駄金だった(今考えれば、親元から独立している独身男性が生命保険に入る意味は一切なかった)ので、「そもそも保険なんて必要なのか?」という考えはあって、当時も自分なりにいろいろ調べてはいたんですよね。
「貯金で備えられるんだったら、わざわざ毎月お金払う必要ないじゃん」という考えもあったのですが、担当してくれた某ほけんの窓口の人の説明がなかなかうまく、「やっぱり入っておいた方が安心かな」などと考えてしまったわけです。

うーすけ

この頃の自分は平均的な30代男性よりはマネーリテラシーが高い方だと思ってたんですけど、全然そんなことなかったですね……。

なぜ解約したのか

「公的医療保険の手厚さに気付いたから」「医療保険の無意味さに気付いたから」です。

日本は「国民皆保険制度」により、国民誰もが公的医療保険に加入しており、国民誰もが全国の医療機関でその保険を使って医療を受けられるという、世界的に見ても手厚い医療制度が整っている国です。
それを支えているのが「健康保険料」で、会社勤めだと給料から天引きされているのでほとんど意識していないと思いますが、毎月「標準報酬月額 × 保険料率」によって算出された健康保険料を払っているわけです。それも数千円レベルではなく、数万円レベルの結構な額の保険料ですよ。

そのおかげで、医療機関を受診しても自己負担額が最大3割で済むわけです。
さらには、「高額療養費制度」というものがあって、「どんなに医療費がかかろうとも、月当たりの自己負担額が所定の金額に収まるように設計されている」のです。

この「高額療養費制度」というのが特に強力で、これを利用すれば「月当たりの実際の医療費が100万かかろうが、実際に自分が支払う医療費は最大でもその4分の1(所得が高い区分アの場合)程度に収まる(所得が低い場合はさらに低い金額に収まる)」んですよね。
事後に申請することで自己負担上限額を超えて支払ったお金を精算することもできますし、事前に「限度額適用認定証」の申請をして医療機関の窓口に提示しておけば、窓口での支払い時点で自己負担額上限までに抑えられます。

この制度は、先日副鼻腔炎と鼻中隔湾曲症の手術&入院を経験した際に、実際に自分自身でも利用しました。

※話は逸れますが、その手術&入院に関する内容は別記事でまとめておりますので、もしご興味がある方はこちらもご覧いただければと思います。

うーすけ

要は「保険適用の手術&入院であれば、医療費には自己負担上限額があり、青天井でどこまでも費用がかかるということはない」ということです。

「上限があると言っても、お金がかかるのは事実なんだから保険をかけておく意味はあるでしょ」と思った人もいるかもしれません。
じゃあ、その月々の保険料分も含めて貯金するなり投資するなりして、いざというときの資金を手元に用意しておけば十分じゃないですか?

例えば、医療保険解約前に先日の副鼻腔炎と鼻中隔湾曲症の手術&入院にかかる保険金を請求したところ、9万5000円(入院日額5,000円 × 9日間 + 手術給付金5万円)が振り込まれました。
しかし、僕の場合は2年前の8月から保険金を請求するまで計23ヶ月の間、毎月5,215円の保険料を払っていたので、総額にすると119,945円の保険料を支払っていました。
つまり、普通に自分で保険料分を貯金していた方がましだった(今回のケースで言うと、保険に入っていたことによって約2万5000円損をした)わけです。
※さらに言うと、先日の副鼻腔炎と鼻中隔湾曲症の手術&入院にかかった医療費は約18万円だったので、「保険給付金のおかげで自分の資産からの手出しが0円になった」ということもありません。

うーすけ

自分で払ったお金の一部を返してもらって「やった! やっぱり保険に入っておいてよかった!」なんてことを思う人がいますか?
いたら、その人はいいカモだと思います。たぶん簡単に詐欺師に引っかかります。

さらに、もう少し長期的に考えてみましょう。
僕のケースを例にすると、毎月5,215円を70歳まで払い続けた場合、支払う保険料は総額240万円近くに達します。
では、今後の人生において医療費が240万円以上必要になる可能性がどれだけあるでしょうか。

仮に僕が今の所得水準のまま今後も過ごせるとしたら、手術や入院が発生したとしても月当たりの医療費は高く見積もっても自己負担額20万円程度には収まるはずです。

そうすると、240万円以上の医療費が必要になるということは、超単純に考えると先日のような手術だったり入院だったりをさらに11回(それもひと月の間ではなく、複数月に渡って)行うということです。
もちろん、何が起こるかわからない以上、その可能性は0ではありませんが、リスクはかなり低いと考えていいと思います。
それに、所得水準が落ちれば、月当たりの自己負担額上限はさらに低くなりますので、それに伴って医療費が240万円以上かかるリスクはさらに低くなります。

そもそも、手術や入院なんてものはしなくて済むならそれに越したことはないのに、そういった事態にでもならない限り元が取れない(損をする)なんて、誰かの言葉を借りるとまさに医療保険は「自分の不幸に賭けるギャンブル」だと思います。

もとより解約する想定ではありましたが、先日の手術&入院によって高額療養費制度の価値を実感できたことでより一層解約の決意が固まった感じですね。

もちろん、中には保険に入っていたことで本当に助かった人がいるのも事実なのでしょう。
しかし、保険に入っていたことで助かる(=払い込んだ保険料より多額の給付金を受け取ることができる)人が多数派なら、保険商品は成り立ちません。当然の理屈ですよね。

ここまでの話を聞いた上で、かつ自分の場合に置き換えて考えた上でも「でも、何かあったときのために入っておいた方が安心だから」と考えるのであれば、別に医療保険を契約し続けて、その実態のよくわからない「安心」のために保険料を払い続けても別にいいと思います。それは人それぞれの価値観、考え方だからです。

解約手続き

個人年金保険のときと同様に、今回も解約手続きの流れを紹介しておきます。
※はなさく生命の場合の例です。

はなさく生命お客様コンタクトセンターに電話

はなさく生命では、保険を契約すると自身の契約情報の閲覧や手続きに関する申請をWeb上から行えるマイページが用意されていましたので、まずはそちらにログインして解約時に必要となる手続きを確認しました。
最近できた会社ということもあってか、Web上でのサービスを厚くしている感じがあり、いろいろな手続きであったり手続きに必要な書類の申請であったりといったものがこのマイページから行えるようになっています。
ただ、やはり解約というのはそう簡単にさせないようにか、手続き一覧の最後の最後にさらっとだけ記載があり、その説明によると、お客様コンタクトセンターというところに電話しないといけないということがわかりました。

副鼻腔炎と鼻中隔湾曲症の手術&入院にかかる給付金が入金がされたのを確認できたその日のうちに、コンタクトセンターに電話をしました。
電話に出たオペレーターの女性に保険を解約したい旨を伝えます。
住友生命のときは何も聞かれなかったのですが、今回は解約理由について確認されました。
別の保険商品の提案や内容の見直しの提案をされても面倒なので「保険料に充てるお金を自分で貯蓄や投資にまわした方がいいと考えたから」と伝えます。それ以上は特に何も聞かれませんでした。

その後、本人確認のための氏名・住所・電話番号、解約する保険の証券番号を伝えると、解約時の注意事項(一度解約すると、同じ内容で再度契約しようとしても保険料は変わるとか、健康状態の告知が再度必要になるとか)を軽く説明されただけで解約手続きは終わりました。
住友生命の個人年金保険の場合は、この後さらにWeb上で実施する手続きがあったのですが、それすらなく電話だけで解約手続きが完結できました。
あまりにあっさりすぎて、オペレーターの方に「この電話だけで手続き完了ということでいいんですか?」と聞いてしまったほどです。

ということで、解約手続きはものの10分ほどで完了しました。
住友生命で個人年金保険を解約したときもあっさりシンプルに解約できたと思ったのですが、それ以上にサクッと解約できました。

ちなみに、今回手術&入院の保険金が給付されてから解約したわけですが、保険金が給付されるまでのスピードはなかなか速くてよかったですよ。確か、請求に必要な書類をポストに出してたのが土曜か日曜で、その次の水曜日には入金されていました。

解約手続きも楽で、保険金給付の振り込みも早く、ノーストレスで一連の手続きを終えることができました。
はなさく生命さんのこの解約手続きのシンプルさには好感を持ちましたよ。
まぁ、保険の契約をすることはもう二度とないですけどね。(どこかで見た文章)

保険はすべて解約したのか

先日の個人年金保険に続く医療保険の解約で、月の固定費と拘束資金が一気に低減できました。

では今は何の保険にも入っていないかというと、実はそうではありません。
医療保険は価値がないと判断してここまで書いてきたとおり解約しましたが、生命保険は入っておく価値・意味があると考えており、2年前に加入した埼玉県民共済の「新型・県民共済」に今も引き続き加入しています。

医療保険は散々無駄だと書いておきながら、なぜ「生命保険は入っておく価値・意味がある」と考えているかについてですが、これは不測の事態が発生した場合の影響が大きいからです。
僕には妻子がいます。子どもはまだ0歳でこれから教育費用がかかります。
妻も働いています(現在は育休中です)が、家計収入は僕の収入に依るところ(割合)が大きいのが実態です。
この状態で万が一僕が死んでしまったら、入院や手術で医療費が高額になってしまった程度の話とは影響の度合いが大きく異なります。
そのため、死亡時に遺族に対してまとまった給付金が下りる生命保険は入っておく価値・意味があると考えています。

それで、生命保険の加入を考えたときにこの「新型・県民共済」のコスパの良さを知ったんですよね。
この共済のいい点は大きく2つです。

① 安い掛金で生命保険と医療保険の両方をカバーすることができる。
② 使われなかった掛金が「割戻金」という形で還元される。

それぞれを見ていきましょう。

まず、①の「安い掛金で生命保険と医療保険の両方をカバーすることができる。」について。
※掛金というのはイコール保険料と考えてもらって大丈夫です。

これは見てもらった方が早いと思いますので、こちらの保障内容のページをご覧ください。
僕は月掛金2,500円のコースに加入しているのですが、事故による死亡時や重度障害時の給付金が1,500万円あるのに加えて、入院給付金(1日あたり15,000円)や手術給付金(入院中の手術の場合75,000円)もついてこの掛金はかなり安い部類に入ると思います。
年齢が上がるにつれて保障内容は薄くなっていきますが、年齢とともに病気罹患のリスクも上がっていくのでこれは仕方ないこと(語弊があるかもしれませんが、同じ保険料の上で病気リスクの高い爺さん婆さんと病気リスクの低い若者の両者に対して同じ保障を提供することはできない)ですし、合理的だと思います。
それに年を重ねていけば、子どもにかかるお金も少なくなりますし、自分たちの蓄えも増えているはずですから、そもそもそこまで厚い保障は要らないはずなんですよね。

ちなみに、先日の手術&入院にかかる共済金(共済では、給付金ではなく共済金といいます)を請求した結果、21万円(入院日額15,000円 × 9日間 + 手術給付金75,000円)が振り込まれました。
医療保険としてではなく生命保険として考えて加入していたのですが、むしろメインと考えていたはなさく生命の医療保険より多額の入金があったということです。

そして、次に「使われなかった掛金が「割戻金」という形で還元される。」について。
これもかなり大きいですね。

どういうことかというと、共済というのは加入者から集めた掛金を元に共済金を支払っているのですが、集まった掛金の方が給付された共済金(+事業運営費)より多かった場合、つまり剰余金が発生した場合はその剰余金が「割戻金」という形で加入者に還元(返金)されるんですね。
わかりやすく言うと、「100人から2,500円ずつ集めて25万円になったけど、今年はそのうちの10万円しか使わなかったから、残りの15万円は100人に1,500円ずつ返して還元しますわ」ってことです。

昨年度の例だと、僕は12,774円の割戻金を受け取りました。
月2,500円、年間での掛金総額が30,000円なので、そのうち12,774円が返ってきたということは、毎月の実質掛金は1,500円足らずだったということです。

しかもこれ、自分が手術や入院等で共済金を受け取っていたとしても受け取れるんです。
ということで、先ほども書いたとおり僕は今年度共済金をもらったわけですけど、割戻金はまた別途受け取れるんですよね。

うーすけ

死亡給付金がもう少し高ければ言うことなしなのですが、生命保険と医療保険をカバーしていながら実質月掛金2,000円以下でリスクに備えられると考えれば、かなりの高コスパだと思います。

最後に

「何となく入っておかないと不安」だとか「入っておいた方が何かあったときに安心」だとか、そんなふわふわとした理由で保険に入っている人はかなり多いと思います。実際、自分も以前はそうでした。

でも、本当に「入っておけば安心」なのか、自分でよーく考えてみることをおすすめします。
別に、保険に入っているからって事故に遭わない・病気にならない、なんてことはないですからね。

今回もおすすめ動画としてリベラルアーツ大学の動画を貼っておきます。
今年に入ってからこのチャンネルの存在を知ったのですが、わかりやすくて勉強になるし、本当におすすめですよ。

ということで、今回は「医療保険を解約した話」でした。
先日の「個人年金保険を解約した話」で書いたとおり、医療保険解約の顛末もまとめることができました!
この個人的な話が誰かの役に立てば、誰かが自分の保険を見直すきっかけになれば幸いです。

ちなみに、「個人年金保険を解約した話」の最後に「(医療保険を)今すぐは解約できない事情がある」と書いたのは、副鼻腔炎と鼻中隔湾曲症の手術&入院が控えているのがわかっていて、その保険金を請求した後に解約するつもりだったからです。
まさに計画通りでした。

それではまた!

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